ウォーキングで痩せますか?
『有酸素運動は何をどれくらいやったほうが良いですか?』
皆さんこんにちは。相模原市は橋本駅徒歩7分。パーソナルトレーニングジム「たなとれ倶楽部」の田中勝明です。
昨日に引き続きダイエットについて話していきたいと思います。
先日の記事で「筋トレだけ」でも「有酸素だけ」でもいけないと書きましたが、ざっくりいえば、ダイエットにはどちらも大切です。
「でも、有酸素運動って、何をどれくらいやったら効果が出るの?」
という相談もよく聞きます。
実際のところ「何をやったら一番効果がある」というものはありません。
一番良いのは「自分が」「継続して動き続けられるもの」をやることが一番です。
よく「有酸素運動は20分後から脂肪が燃焼するから最低でも20分以上運動しなければならない」といわれていましたね。
これは別に20分経ったから、そこから急に脂肪が燃え始めるという意味ではありません。
人間が活動エネルギーを消費する仕方が「糖質代謝」なのか「脂質代謝」なのかで言っています。
人間が運動的な活動をする時に最初に使うのが糖質エネルギーです。糖質のエネルギーは食事などで常にとっていますよね。活動時に優先的に消費されるのがこのエネルギーです。
脂質エネルギーというのは、体の中に蓄積されている脂肪を消費するエネルギーです。
ちょっとわかりにくいなと思ったら、大きなお財布を持っているとイメージしてください。お財布の中には小銭がたくさんと、お札が一枚入っています。
この状態でお支払いをしようとしたら、まずは小銭を先に無くしたいので小銭で支払いをしますね。そして、小銭が無くなったらはじめてお札で支払いをすると思います。
上記の話を人間に置き換えるなら大きな財布が人間で、たくさんの小銭が糖質エネルギーです。お札が脂肪エネルギーになります。
つまり活動をしようとする時、消費するのはまずは糖質で、次が脂肪なのです。
継続的な有酸素運動をした場合、大体、20分くらいで糖質エネルギーを使い切り、そして、糖質が無くなったから、仕方なく体が頑張ってため込んだ脂肪を消費しよう。と身体が判断していくわけです。
ここで、「え?」と思われた方もいるかもしれません。そうなんです。脂肪って、実は人間の身体は「いざ」という時のために大事に大事にため込んでしまうように出来ているのです。飢えや、万が一氷河期のような状態になっても、脂肪が多ければそれだけ生存期間が延びますからね。
ため込みやすく、減りにくいように出来ているのです。生命の維持には脂肪も大切な働きがあるのですが、ためすぎた脂肪は邪魔になりますので、不必要な脂肪をため込みやすいという人間の体のつくりはちょっとがっかりですよね。
さらに、現代日本では、世の中においしい食べ物が溢れかえっていますから、運動量が少なければ、どうしても蓄積する脂肪量が増えてしまいますね。
ということで、実は有酸素運動の前に筋トレなどでこの糖質を消費してしまえば、有酸素運動で早くから脂肪を燃焼することもできます。そうすると、20分後でなくても、有酸素運動を始めた時間の、早い段階で脂肪を燃焼し始めることも出来るのです。
そのあたりのことは、ぜひパーソナルトレーニングのセッションで聞いてもらえたらと思います。
そして、そのための有酸素運動の内容ですが、この記事の初めにも言いましたが「何の種目でも構いません」
「継続的に運動できる」がテーマになります。
目的とすることが「ダイエットなのか」「生活習慣病の改善」「健康診断数値の改善」によって、強度や時間は変わりますが。
自分が得意な種目で良いです。
全く泳げないのに「全身運動は体に良いから」という理由だけで水泳を選んでも、泳げなければ運動量は少ないです。
ジョギングが良いと言われたとしても、体重が重たすぎて膝や腰が痛くなってしまい運動をやめてしまっては本末転倒です。
走るのが嫌いな人が、無理に始めたジョギングは三日坊主になります。
自分が得意というものが判らなくても、「割とできそうな種目」を選ぶとよいです。
その中で、ウォーキングというのは非常に優秀だと思います。
理由は「大体誰でもできる」からです。
歩き方や、走行距離、かける時間、時間帯、効果が出るまでの期間は人によって違います。皆が一緒ではないです。
速度や強度、食事の前なのか後なのか。真面目に考えるほどにウォーキングでも疑問がわいてきますよね。
これもそれぞれ、ぜひ聞きに来てください。
ただ、一点だけ言っておかなければいけないのは「ながら歩きは運動にならない」という事です。
「健康のために犬の散歩で歩いています」「職場の中を仕事で結構歩き回っています」
これもよく言われるのですが、残念ながら有酸素運動としてのカウントは出来ません。
(一日家にこもりっきりよりは良いのですがね)
「運動として」行うのであればある程度継続した動きが必要になりますので、犬の気分で立ち止まる犬の散歩で運動にならないことはなんとなくわかりますよね?
有酸素運動の種類は何でも良いです。条件を満たせばウォーキングでもしっかり痩せます。是非すぐにでも初めて見るとよいですよ!