あなたと私の運動は同じ内容で良いの?
人の真似をした運動で体は変わる?
そろそろ屋外もハーフパンツで歩きたい季節になりましたね。今日は日中、所用があり都内に出ていましたが、長ズボンで歩き回って汗べたべたになりました。みなさまこんにちは。わたくし、相模原市橋本駅から「徒歩5分」。パーソナルトレーニングジム「たなとれ倶楽部」の田中です。
さて、ダイエットやボディメイクを行う時に、モチベーションを上げるという事はとても大事なことだと思います。
モチベーションを上げる手段には何があるのでしょうか。
例えば、自分が目標とする人の写真をみたり、雑誌でダイエット情報やコンテスト情報、大会結果をみたりするなども良いですね。
最近ではインスタグラムやTwitterといった、いわゆるSNSにダイエット記事を投稿されている方も多いので、そういった方のページを見て自分を鼓舞しているという方も多いでしょう。
ただ、ダイエットにしてもボディメイクにしても、失敗したり、なかなか結果が出てこない方にはある共通点があるような気がします。それは
という事です。
人間、十人十色です。双子だとしても、身体の癖や行動のタイミングは当然違いますし、好みだって異なります。
「あなた」と「わたし」が同じという事はありません。
例えば「風邪をひいた」と思ってお医者さんに行ったとします。鼻水に咳が出て、咽が痛いという自覚症状が同じような時でも、処置は一人一人違いますよね?
1人は聴診器をあてて終了かもしれません。一人は注射を打つのかもしれません。
自覚症状は同じでも、それまでの経緯や症状、経過や環境によって、一人として同じ処置はないのです。
病院やお医者さんの例で言えば、「そんなことは当然でしょ?」
と言われることなのですが、なぜかトレーニングについては皆人と同じことをやろうとします。
トレーニングでも同じことですよ!
・ボディビル大会で優勝した人のトレーニングを、そのまま真似しようとする人
・Twitterで紹介されていたモデルの食事をまるまる真似しようとするダイエッター
・テレビで紹介された運動を、「身体によい」と過信し、痛みをこらえて運動する健康主義者
これで逆に失敗をしてしまう人の数は、情報の発信が多くなった現代の方が昔より多い気がします。
「だって、あの人と同じ体になりたいんだもの」
と言われたことがありますが、そもそも、そのトレーニングを選んだ理由がボディビルダーやモデルにはあるはずです。
もともと肩の筋肉が弱いからもう少し肩をつけるために組んだメニューなのかもしれませんし、お尻に張りを出し、引き上げたいがためのプログラムだったのかもしれません。もともとの骨格や筋肉量によって、スタート地点が違いますよね。トレーニング・ダイエットを始めた時点でモデルやハードトレーニーと身体の状態も違うわけです。
その人たちと同じ運動、食事をしてすぐに同じ体になるのでしょうか。
病院の治療と同じですよね。ある程度の参考にはもちろんなりますが
それどころか、モデルの食事などはダイエットとしてやっている物ではない(職業柄の体形維持)と考えたほうが良いような栄養状態のものもあります。仕事としてやっている方のそれについては否定しませんが、それを中学生の女子が真似するのはどうでしょうか。
成長期に必要な栄養が摂れなくては、ダイエットどころか栄養失調になっていしまいます。
また、ボディービルダー兼トレーナーというような人の指導についた時、ただ自分が成功した方法の真似をさせるだけのトレーナーがごくたまに居ます。無資格で、感覚だけで指導するトレーナーは最近は減ってきていますが、しっかりとしたカウンセリングのない指導をするトレーナーは効果が出ないばかりか怪我をしてしまう事もありますのでご注意くださいね。
人間の体の癖は一人一人違います。
膝・肩・膝・足・股関節等、関節だけでも様々な動きや癖があるでしょう。
既往歴や投薬中など、薬による数値の変化もあるでしょう。
体感している痛みや柔軟性の限界を感じる場所もあるでしょう。
それら、全てを考えた上で、トレーニングプログラムは組まれるものです。
食事の指導なら、今までの食生活や栄養状態から、どれくらい食事を減らせるのかを考えなければいけません。
いきなり、あれもこれも食べてはいけないというような状態を見よう見まねで真似しないほうが良いでしょう。
「食事の指導」は栄養士の専門分野ですが、ダイエットの食事について勉強したトレーナーに相談いただいても良いです。
「痛みの『治療』」は整形外科医の職域ですが、痛みを軽減させるための周りの筋肉を鍛えたり、改善できるような『動きのサポートやアドバイス、訓練』をするのは勉強したトレーナーの得意分野です。
ただ、やみくもに行うダイエットやボディメイクではなく、結果を出すために一緒にトレーニングしていきましょう!
たなとれ倶楽部で、皆様からのご相談、お待ちしています。
ただ、考え無しに人の真似だけをするトレーニングはダメですよ!