ダイエットと食事と健康
「どれくらい」ダイエット中に食べますか?
皆さんこんにちは。相模原市橋本駅徒歩7分のパーソナルトレーニングジム。「たなとれ倶楽部」の田中勝明です。
「ダイエット中何を食べたらよいのか」真面目に痩せたい人にとって、これは非常に悩む課題だと思います。
「何を食べたら良くて、どんな食べ物が効果的か」テレビや雑誌を見ると一つの食べ物がピックアップされ「それ」を食べ続けていれば良いかのような言い方をしている物もありますが、100%それだけを食べ続けていれば痩せる完璧な食べ物など絶対にありません。
逆に近年の「〇〇を食べてはいけない」のようなダイエットもお勧めしません。
肥っている方は「食べること」に罪の意識を感じやすいようで、「食べてはいけない」という制限系ダイエットはどちらかといえば好きなようです。
初めに言っておきますと「食べなければ絶対に痩せます」
ですが、栄養が不足することにより筋肉量が減り、基礎代謝も落ちてしまいます。その後、通常食に戻した時には、初めの状態より大きくリバウンドしてしまいます。そしてまた同じように痩せたいと思っても、筋肉量が低下している分、今度はもっと体脂肪が落ちにくい状態になってしまうのです。
「食べずに落とす」は、ただ我慢をすればよいだけなので非常に簡単で、やってしまう方が多いのですが非常に危険です。
「〇〇だけを食べ続ける」「〇〇だけを食べない」というダイエットに良いことがないのは解っていただけたでしょうか。
過去に私のクライアントで食事の記録を取ってもらったところ、一日の摂取カロリーがなんと「800キロカロリー」程でした。
驚いてしまったのですが、これでは明らかに栄養不足です。
ところで皆さんは、一日にどれくらい栄養を取るべきなのか、年齢別のなんとなくの目安をご存知でしょうか。
一日の活動レベル(運動量の多い・少ない)で目安は変わりますが、生活活動レベルが普通くらいの人での目安は
(全てカロリー)
18~29男性 2650
18~29女性 1950
30~49男性 2650
30~49女性 2000
50~69男性 2450
50~69女性 1900
70以上男性 2200
70以上女性 1750
更に妊婦についてはさらに必要栄養量が増え、
初期 +50
中期 +250
後期 +450
授乳期+350
となっています。
もちろん、運動を良くする人は、これよりももっとたくさんエネルギーを摂取する必要がありますし、逆に寝たきりの状態など、普通より活動量が少なくなってしまう方はこれよりカロリーを減らさなければなりません。あくまで目安です。
ちなみに前述の一日800カロリーというのは9か月頃の乳幼児の目安カロリーだそうです。笑
「健康に」痩せたいのであれば、何を食べたらよいのかではなく、どれくらい上手に食事するかの一言に尽きると思います。
皆さん、ダイエットのことを考えたときに一度くらいは食事の勉強をされたと思いますが。その時に聞いた通りのことが答えです。
『主食・主菜・副菜を基本に食事はバランスを考えましょう』
これにつきます。
それぞれが欠けると必要な栄養が不足するのですが、どれかに偏ってもある栄養だけが多くなってしますので、過不足ないようにするためにどれも一品ずつにしておくと良いです。ほかにも主材料を重ねないことや、調理法を変えるなどが基本になります。
これだけ聞くと、今までどこかで聞いたことがあるような内容なのではないでしょうか?
食事は難しいようで、昔から言われてきた、それこそ「家庭科の授業で習った程度」のことで自己管理や自分の家族の健康管理は出来るのです。
もちろん、管理栄養士のように病気の人向けに何かを・・というのであれば、もっと専門的な勉強をしなくてはなりませんが「自分の健康」のためであれば、これくらい押さえておけば充分です。
それでもどうしよう、苦手だわ、という人にはパーソナルトレーニングで食事指導なども行えます。
来店する前に、3日間くらいの食事を包み隠さず記録してもらえたら良いです。
通信レッスンでも食事指導をしています。こちらは写真か動画で食事を送ってもらえたら添削指導も可能です。
詳細はムービーレッスンをご覧ください。
日本は食べ物に困らない豊かな国です。有り余るエネルギーで肥満が多いのも日本の問題です。
そして、日本人の死因の多くが生活習慣病で、その30~60%は肥満が引き金になっています。
「何を、どう食べるか」です。
「何を食べてはいけない」ではないのです。
肥満の解消のために食べるのを止めるのではなく、正しく食べて、正しく運動をする習慣を付けましょうね!